1997年の旧劇場版で見せた破滅的な拒絶と、2026年に幕を閉じた新劇場版シリーズの結末には、作品の根底に流れる対人関係のテーマに鮮やかなコントラストが存在します。四半世紀の時を経て、シンジとアスカの関係性がどのように更新されたのかを以下の比較データに整理しました。
旧劇場版において、シンジはアスカの存在を自らの傷を埋める道具として消費し、ラストシーンでは砂浜で彼女の首を絞めるという暴挙に出ました。それに対し『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、シンジ自らがアスカに対して「僕もアスカが好きだったよ」と過去形で想いを伝え、他者としての彼女の人生を尊重して送り出しています。病室での「最低」な関係からの脱却こそが、エヴァンゲリオンという長大な物語が辿り着いた成熟の証拠でした。