『エセルの中庭』が遺した最大の功績は、安易な答え合わせを拒絶し、観る者一人ひとりに物語の終止符を委ねた点にある。画面に映るすべての小道具、すべての台詞に二重三重の意図が込められ、鑑賞を重ねるたびに全く異なる物語の地平が開く。一度観ただけでは決して辿り着けない深淵が、そこには口を開けて待っている。
映画が単なる消費コンテンツとして猛烈なスピードで流れていく時代において、本作が突きつけた重厚な謎は、語り継がれるべき古典としての風格すら漂わせる。中庭の扉の向こうに何があったのか。その問いは、これからもスクリーンの前に座る無数の人々の心を揺さぶり続けるはずだ。 (出典: エセル の 中庭(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る