耳の奥の激痛はニキビじゃない?隠れた病気の正体と正しい治し方

耳の奥の激痛はニキビじゃない?隠れた病気の正体と正しい治し方

耳の奥の激痛はニキビじゃない?隠れた病気の正体と正しい治し方について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

耳の中のしこりは、すべてが同一の病気ではない。外見上の識別が極めて困難な複数の疾患が混在しており、自己判断による見誤りは治療の遅れを招く。臨床現場で頻繁に遭遇する代表的な病態は以下の通りだ。

まず、一般的な毛穴の炎症である尋常性痤瘡(ニキビ)や毛嚢炎だ。毛包内に常在するアクネ菌(Cutibacterium acnes)や黄色ブドウ球菌が皮脂の詰まりを足がかりに異常増殖し、赤く硬い丘疹を形成する。初期段階では軽い圧痛を覚える程度だが、皮脂腺の多い外耳道の入り口付近に多発しやすい。

次に警戒すべきが粉瘤(アテローム)である。皮膚の下に角質や皮脂が蓄積する袋状の良性腫瘍であり、中央に黒点状の開口部を伴うことがある。放置すると徐々に巨大化し、細菌感染を起こして「化膿性粉瘤」へと移行すると、切開排膿を余儀なくされるほどの激痛と排膿をもたらす。

さらに深刻なのが、耳の穴全体の皮膚に広範な感染が広がる外耳道炎だ。耳掃除による微細な擦り傷から緑膿菌などが侵入して発症し、耳垂(耳たぶ)を引っ張るだけで耐え難い痛みが走る。耳の詰まり感や難聴を伴うケースもあり、単なる局所的なニキビとは一線を画す病態として迅速な医療介入が求められる。

伊藤 翔太
Author

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。