耳のトラブルに関する国民の意識高揚を受け、一般社団法人日本耳鼻咽喉頭頸部外科学会や厚生労働省の啓発資料でも、耳の自力処置に対する注意喚起が強化されている。2026年現在の最新知見によると、耳に入った水そのものが数時間~1日程度留まっていたとしても、健康な鼓膜を持つ人であれば脳や中耳に浸水することは構造上あり得ない。
焦るあまり耳を過剰に刺激することこそが病気を作り出している、と学会の専門家は口を揃える。水滴自体は体温によって徐々に蒸発するか、時間の経過とともに頭の動きに合わせて自然排出される。無理にその場で完全に除去しようと固執せず、数時間放置して様子を見る寛容さも、耳の健康を保つ上では極めて重要だ。