爽やかなドクター像を完璧に脱ぎ捨て、世界に衝撃を与えたのがHBO制作のエモーショナルな話題作『ユーフォリア/EUPHORIA』だ。主演のゼンデイヤをはじめとする若手実力派キャストがひしめく中で、彼が演じた二重生活を送る父親キャル・ジェイコブス役は、間違いなくキャリア最高の変身であった。
威厳ある父親としての顔と、暗い欲望と狂気に苛まれる裏の顔。第2シーズンで見せた圧巻の長尺独白シーンは、全米の劇評家たちから絶賛を浴びた。現場でゼンデイヤをはじめとする若手陣とも深く触れ合い、互いに緊張感を高め合いながら作り上げた迫真の演技。かつての二枚目俳優というラベルを完全に剥ぎ取り、複雑な現代人の孤独を体現してみせた演技変革は、彼のキャリアにおける最大の転換点となった。