施設生活の中で未来の扉を開いた瞬間には、常に人との出会いや運命的な情熱が存在していました。坂本博之氏が施設内のテレビで輪島功一氏のファイトを見て「ボクシングで世界チャンピオンになって、自分のような子どもたちを励ましたい」と誓ったエピソードは、今も語り継がれる伝説です。
また、施設で出会った職員や恩師の温かい言葉に支えられ、表現の世界へ飛び込んだタレントも少なくありません。集団生活の中で培った協調性や、周囲の感情を敏感に察知する観察眼は、役者としての演技力やバラエティ番組でのアドリブ力として大きく開花しました。
何の後ろ盾もないゼロからのスタートだからこそ、与えられたチャンスに対して誰よりも貪欲に向き合う。泥臭く前へ進み続けるそのひたむきな姿勢が、プロデューサーやファンの心を打ち、やがて国民的な知名度を獲得するスターへと押し上げました。