俊博氏の勇退に伴い、後継の座を巡って急速に浮上したのが三男の二階伸康氏だった。長男である俊樹氏が首長選の敗北以降、表立った選挙から距離を置く中で、伸康氏が旗手として擁立された。だが、この選択は陣営内に複雑な感情のしこりを生み出すこととなった。
衆議院議員総選挙において、和歌山の大地はかつてない激戦の舞台と化した。かつての同志でありながら袂を分かった世耕弘成氏との保守分裂選挙。この血で血を洗うような激突は、二階家の支配力に対する最終審判の様相を呈した。結果として伸康氏は苦杯をなめ、二階家の議席独占の歴史は途絶えた。長男・俊樹氏はこの壮絶な敗北を、どのような思いで見つめていたのだろうか。