人間の身体には、約24時間周期で体内時計をコントロールする「概日リズム」が備わっている。朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、交感神経が優位になって身体が活動モードへと切り替わる。しかし、二度寝によってこのスムーズな移行が途切れると、強い倦怠感が生じることになる。
これが専門用語で「睡眠インナーシャ(睡眠慣性)」と呼ばれる現象だ。深い睡眠の最中に強引に起こされたり、中途半端な再入眠と覚醒を繰り返したりすると、頭の中に強い霧がかかったような状態が数時間におよぶ。最悪の場合、日中のパフォーマンスを著しく低下させ、時差ぼけのような疲労感を一日中引きずることになる。