劇中で主人公・春野ムサシを熱演した杉浦太陽は、現在もタレントや俳優として日本の芸能界で第一線のアクティビティを続けている。イクメンとしての認知度も高い彼だが、その原点には間違いなく『ウルトラマンコスモス』でのタフな撮影体験が存在する。当時は連日のハードスケジュールに加え、怪獣と心を通わせる繊細な心理描写が求められ、肉体的にも精神的にも限界に近い極限状態でカメラの前に立ち続けていたという。
特に話題を呼んだのが、撮影現場での本気のアクションと怪獣スーツとの間合いだ。「倒すのではなく包み込む」というアクションは、一般的な殺陣(たて)よりも相手との間合いや呼吸を合わせる難易度が高く、怪獣役のアクターとの緊密なコミュニケーションが不可欠だった。一歩間違えれば大怪我に繋がる緊迫感の中、彼が見せた誠実な演技は、今なお特撮ファンの間で伝説として語り継がれている。