マフラー磨きにおいて、道具の選定ミスは致命傷になり得る。金属磨きの代名詞である日本磨料工業株式会社の「ピカール」と、モータースポーツ界で絶大な信頼を集める株式会社和光ケミカル(WAKO'S)の各種ケミカルは、それぞれの特性を理解して使い分けなければならない。
ピカールに代表される液状・ペースト状研磨剤は、確かな研磨力を持つ反面、チタンの焼き色部分に使用すると被膜を一瞬で削り落としてしまう。シルバー地に戻したいパイプ部分の焼け取りや、徹底的な鏡面化を目指す箇所には極めて有効だが、青いグラデーション部分への使用は御法度だ。
一方、WAKO'Sのメタルコンパウンドや各種クリーナーは、伸びの良さと研磨粒子の均一性に優れ、力加減のコントロールが容易である。さらに、研磨成分を含まないケミカル洗浄剤を組み合わせることで、焼き色を残したまま表面の頑固な油膜やくすみだけを安全にリフレッシュできる。適材適所のケミカル配置こそが、成功と失敗を分ける決定打となる。