映画監督を志して上京した滝藤賢一が、役者の道を志す決定打となったのが仲代達矢主宰の「無名塾」との出会いでした。役所広司や若村麻由美をはじめ、数多くの名優を輩出してきた無名塾は、「役者の東大」とも称される日本屈指の俳優養成所です。毎年わずか数名しか受からない超難関のオーディションにおいて、滝藤賢一は1998年、見事に第22期生として入塾を果たしました。
当時の滝藤賢一は演技未経験に近い状態でありながら、類いまれな集中力と野性味あふれる存在感で仲代達矢の目を引いたと伝えられています。入塾金や授業料が無料である代わりに、私生活のすべてを演劇に捧げることが求められる厳しい環境へ、若き日の彼は自ら飛び込みました。