名古屋地裁の法廷で行われたくら寿司の迷惑行為を巡る初公判は、一般傍聴席を求める多くの人々が集まり、開廷前から異様な緊張感に包まれていました。証言台に立った被告は、検察側から読み上げられた起訴状の事実関係に対し、消え入るような声で「間違いありません」と答え、被告の認否としては起訴内容を全面的に認めました。
公判の焦点となったのは、なぜあのような行為に及び、わざわざSNSで拡散させたのかという法廷発言における理由と真相です。検察側の冒頭陳述や被告人質問において、被告は「フォロワーを増やしたかった」「面白い動画を撮って仲間内で盛り上がり、ネットで注目されたかった」と述懐。承認欲求の充足が直接的な引き金であったことを告白しました。
一方、弁護側主張としては、反省の態度を示していること、すでに社会的な制裁を受けていること、そして再犯の恐れがないことを挙げ、執行猶予付きの判決を求めました。傍聴席からは、あまりにも短絡的で幼稚な動機と、それによって引き起こされた企業損害の甚大さとのギャップに対し、小さなどよめきが漏れる場面も見られました。