ホークスの象徴であった剛翼は、なぜ失われなければならなかったのか。その背景には、公安の二重スパイとして過酷な任務を背負い続けた彼の壮絶な戦いがありました。
1. 荼毘(轟燈矢)の蒼炎による背中の重度熱傷
最初の致命傷となったのは、超常解放戦線の本拠地である群嶺山荘での戦いです。ホークスは二重スパイとして潜入し、敵の戦力を削ぐためにトゥワイス(分倍河原仁)を拘束しようと試みます。しかし、そこに乱入した荼毘の凄まじい火力を誇る蒼炎を浴びせられました。
ホークスの剛翼は火に弱く、荼毘の炎によって羽だけでなく羽毛を生み出す背中の皮膚・毛根組織ごと焼き尽くされる重傷を負いました。常闇踏陰(ツクヨミ)の命がけの救出によって一命は取り留めたものの、本来備わっていた「羽の再生能力」は大幅に損なわれ、残されたごくわずかな小羽をサポート機器で補いながら戦線に立ち続けることになります。
2. 最終決戦におけるオール・フォー・ワン(AFO)の個性強奪
決定打となったのは、巻き戻しの薬で若返りながら猛威を振るうAFOとの直接対決です。ホークスは弱体化した状態でありながら、盟友エンデヴァーや常闇らと共にAFOの足止めに全力を尽くしました。
しかし、圧倒的な力を振るうAFOの肉薄を許し、直接首元を掴まれたホークスは、残されていた個性因子「剛翼」をAFOによって強制的に強奪されてしまいます。AFOが剛翼を奪った理由は、若返りのタイムリミットが迫る中で死柄木弔のもとへ急行するための「高機動飛行能力」と「広域探知能力」を即座に手に入れるためでした。この強奪によって、ホークスは完全に無個性となりました。