主人公・永井圭の冷徹な合理主義と、最大の宿敵である佐藤 (亜人)の狂気的な快楽主義。この二者のコントラストこそが作品の推進力だった。永井圭を演じた宮野真守の演技は、感情を切り捨てながらも生き延びることに執着する青年の危うさを見事に体現し、大塚芳忠が演じる佐藤の底知れない不気味さと完璧な化学反応を起こしていた。
佐藤の真のバックボーンや、IBMという存在の根源的な謎など、作中には依然として解明され切っていない要素が残されている。彼らの魂のぶつかり合いを、もう一度同じキャスト陣の熱演で体感したいというファンの願いは、年月の経過とともに弱まるどころか強まるばかりだ。