岡本真夜といえば、1995年のデビュー曲「TOMORROW」の大ヒットが真っ先に思い浮かぶ。200万枚を超えるメガヒットを記録し、日本中の背中を押したこの名曲は、彼女がトップクラスのシンガーソングライターとしての地位を確立する決定打となった。しかし、その輝かしいキャリアの裏で、子育てとの両立には相当な苦悩が伴っていた。
連日のスタジオワークや全国ツアーに追われる日々の中、幼い息子と過ごせる時間は限られていた。それでも彼女は、曲作りの合間を縫って手料理を作り、絵本の読み聞かせを欠かさなかった。「涙の数だけ強くなれるよ」という歌詞は、図らずも彼女自身がシングルマザーとして、そしてアーティストとして奮闘する上での心の支えとなっていったのだ。