捜査関係者への取材で判明した手口は極めて悪質だ。従来の「お金を振り込ませてアカウントをブロックする」単純な持ち逃げだけではない。2026年に急増しているのは、電子チケット(QRコード)の偽造技術を悪用した二重・三重の詐欺だ。
犯人は1枚の有効なQRコード画像を入手すると、それを何十人もの買手に重複して転売する。最初に会場のゲートを通過した1人だけが奇跡的に入場でき、残りの購入者はすべて「使用済みエラー」で弾かれる仕組みだ。さらに恐ろしいことに、PayPayやPayPalなどの個人間送金サービスで支払わせた後、偽の「電子チケット受取リンク」を送りつけ、アクセスした被害者のスマートフォンの個人情報を抜き取るマルウェア型の手口も報告されている。