波瑠の朝ドラ『あさが来た』落選4度からの大逆転劇と現在の進化にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

華奢な佇まいと透明感あふれる美貌から、順風満帆なシンデレラストーリーを歩んできたと思われがちな波瑠。しかし、その足跡は泥臭いオーディションの連続でした。NHKの朝ドラヒロインオーディションにおいて、彼女は『てっぱん』(2010年)、『純と愛』(2012年)、『あまちゃん』(2013年)など、実に4回もの最終選考落ちを経験しています。

モデル活動を続けながら女優としてのブレイクスルーを模索していた波瑠は、「これで落ちたら朝ドラは最後にする」という背水の陣を敷き、23歳(放送開始時は24歳)で『あさが来た』のオーディションに挑みました。応募総数2,590人の中から選出された決め手は、幕末から明治を駆け抜けた実業家・広岡浅子をモデルとする主人公・白岡あさに不可欠な「凛とした芯の強さとしなやかさ」でした。

当時の制作統括や演出陣への取材によると、最終カメラテストで見せた波瑠の眼差しには、幾度の不遇を噛み締めてきた表現者特有の深みと覚悟が宿っていたと語られています。「ただ明るいだけではない、逆境を笑い飛ばす力強さ」こそが、制作陣の心を捉えた決定打でした。