物語の初期から金丸産業の営業第二課に所属する木山夢子は、誰もが見惚れる美貌と抜群のプロポーションを誇る社内のアイドル的存在でした。几帳面で仕事の処理能力も高く、営業第二課の業務をテキパキとこなす有能なOLとして描かれています。
しかし、彼女の最大のギャップであり読者に強烈なインパクトを与えたのが、驚異的な大食いと底なしの酒豪ぶりです。華奢な体型からは想像もつかないほど大量の料理を平らげ、博多の屋台や居酒屋で豪快にジョッキを傾ける姿は初期からの名物シーン。美味しそうに食べる姿と気持ちの良い食べっぷりは、主人公・荒岩一味の料理を最も引き立てる最高のスパイスでもありました。
年齢やキャリアを重ねてもその健啖家ぶりは衰えず、社内コンペや宴会では周囲を圧倒。単なる「おとなしいヒロイン」にとどまらない骨太なバイタリティこそが、長年にわたって読者に愛される夢子の真骨頂です。