声優がアイドル並みの人気を集めるようになった過渡期には、業界の急速な変化に伴う歪みが表面化することもあった。2000年代後半から2010年代にかけて一世を風靡した平野綾が、メディアで明かした過酷な労働環境やプライベートへの過剰な干渉は、当時のカルチャーギャップを象徴する出来事だった。
芸能界全体を見渡しても、昭和や平成の時代に存在していたとされる古い慣習や不透明な人間関係は、令和の現在、急速に浄化されつつある。かつては泣き寝入りせざるを得なかったハラスメントに対し、表現者側が声を上げられる社会構造が整ってきたことは大きな前進と言える。