ナオミとカナコ最終回の結末真相!二人は逃亡できた?原作違いも解説

ナオミとカナコ最終回の結末真相!二人は逃亡できた?原作違いも解説

ナオミとカナコ最終回の結末真相!二人は逃亡できた?原作違いも解説の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

直木賞作家・奥田英朗氏が手掛けた原作小説『ナオミとカナコ』と、フジテレビの連続ドラマ版には、結末の描写およびキャラクター設定において決定的な相違点が存在します。最も大きな違いは、ラストにおける二人の命運です。

原作小説では、陽子の追及を寸前でかわし、二人が搭乗した航空機が羽田空港の滑走路を力強く離陸する場面までが明確に描かれます。シートベルト着用サインが消えた機内で、直美と加奈子がシャンパンを手に「これからの新しい人生」へと踏み出す完全逃亡エンドとなっており、読者に圧倒的なカタルシスを与える設計になっています。

比較項目フジテレビ版ドラマ(2016年)奥田英朗 原作小説(幻冬舎)編集部の分析・制作意図ラストの結末搭乗口で警察に声をかけられ暗転するオープンエンド飛行機が無事離陸し、上海逃亡に完全成功する地上波の放送コード(犯罪の美化防止)とサスペンス性の両立服部陽子の追及度異常なまでの執念で直美を精神的に追い詰める(吉田羊の熱演)論理的だが、ドラマほど狂気的な執着は見せないドラマにおける「最大の敵役」としての対立構造を強化李朱美(李社長)の存在感コミカルかつ豪快な言動で作品を牽引(高畑淳子の怪演)頼もしい支援者だが、より現実的なビジネスライクの人物重苦しいDV殺害劇の中で唯一無二の清涼剤兼起爆剤に昇華殺害実行と隠蔽の手口樹海への埋設、防犯カメラへの工作など視覚的サスペンスを重視心理描写とアリバイ工作の緻密なロジックを丹念に描写1話ごとの引き(クリフハンガー)を作るための脚色

なぜドラマ版では原作通りの「完全逃亡」を描かなかったのでしょうか。民放キー局の番組制作基準において、「殺人という重大犯罪を犯した主人公が無傷で逃げ切り、完全犯罪を成就させること」に対する倫理的な配慮が働いたことは想像に難くありません。しかし単に逮捕を描くのではなく、直前でカットアウトさせる手法をとったことで、物語のスピード感と余韻を極限まで高めることに成功しています。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。