幼少期、ワイドショーの格好のネタにされていた「フクシくん」を覚えているだろうか。生意気だ、甘やかされているとバッシングを浴びた彼も、今や実力派声優として業界に欠かせない存在となった。偉大な父親の影に潰される二世タレントが多い中、彼は自らの声と演技力で道を切り拓いた。
ここには、親の七光りを拒絶するわけでもなく、かといって依存するわけでもない、絶妙な距離感がある。博満氏は息子の選択に一切口を出さず、ただ見守り続けたという。信じることで子供の可能性を伸ばす。言うのは簡単だが、実行するのは極めて難しい教育論が、ここには息づいている。