電子書籍の普及とWebメディアの隆盛によって、「情報伝達手段としての紙」の価値は相対的に低下しました。しかし、それは紙というメディアの終焉を意味するものではありません。むしろ、情報運搬の役割から解放されたことで、紙の本は「純粋な造形物」としての新たな美学を獲得しつつあります。
edition nordが10年以上にわたって提示してきたのは、まさにこの「情報の先の物質性」です。画面をスワイプする行為と、手作業で紡がれた本を両手で開く行為。そこには埋めようのない圧倒的な体験の差が存在します。
手製本という古の技法と、現代のデザイン感覚。この2つを高次元で交差させるedition nordの挑戦は、これからの紙メディアが生き残るべき美しき道筋を照らし出しています。