SNSやネット掲示板では「女子陸上ユニフォームからセパレートが全面廃止された」という情報が拡散されるケースが見られますが、これは明確な事実誤認です。現行の国際陸連(ワールドアスレティックス)および日本陸連の公式規則において、従来のセパレート型の着用が一律に禁止されたわけではありません。
現場の実態は「禁止」ではなく、「選択肢の拡大と権利の保障」です。選手個人の意志やコンディション、気候、宗教的・信条的背景に応じて、以下の3パターンなどを自由に選択できるようルールが再編されました。
- 従来のセパレート型:骨盤や股関節周りの締め付けを極限まで嫌う選手向けに、依然として選択可能。
- セパレート+ショートタイツ型:露出を抑えつつ、太もも裏(ハムストリングス)の着圧サポートを得られる主流スタイル。
- ワンピース・オールインワン型:上下が一体化し、競技中のズレや腹部の露出を完全に排除した高機能スーツ。
特に高校総体(インターハイ)や全中(全国中学校体育大会)の現場においては、学校単位の連帯責任ではなく「同一チーム内であっても個々の選手が異なる形状の公認ウェアを選んで出場できる」という柔軟な運用が徹底されています。個人の意思決定を尊重する環境づくりが定着しつつあります。