外科矯正で最も頻繁に行われる術式が、上顎を動かす「ルフォーI型骨切り術」と、下顎を移動させる「下顎枝矢状分割術(SSRO)」です。近年では上下両方の顎を同時に手術する「2顎手術(オグナシア)」が主流となっています。
手術は全身麻酔下で行われ、口の中を切開するため顔の外側に傷痕が残る心配はありません。手術時間は3〜6時間程度で、入院期間は一般的に1週間から10日程度です。
術後のダウンタイムにおいて最もハードな時期は、術後2〜3日目です。顔全体が大きく腫れ上がり、鼻血や鼻詰まり、口が開けられない息苦しさを伴います。術後数週間は流動食や刻み食による食事管理が必要となります。個人差はあるものの、大きな腫れは約2〜3週間で引き、下唇や顎周辺に残る感覚麻痺や痺れも3ヶ月から半年程度かけて徐々に回復していきます。