普段は何気なく口にしている定番の飲食物の中に、生理期間中には牙を剥くリスク成分が潜んでいます。身体の防衛反応や血流に悪影響を及ぼす代表的な5つの食品群を整理しました。
1. カフェイン(コーヒー、エナジードリンク、濃い緑茶)
仕事中の眠気覚ましやリフレッシュに欠かせないコーヒーですが、生理中のカフェインの影響は見逃せません。カフェインには交感神経を刺激して一時的に覚醒させる作用がある反面、末梢血管を強く収縮させる性質があります。骨盤内の血流が滞って子宮が冷え、プロスタグランジンによる収縮痛をさらに強めてしまうのです。さらに利尿作用によって体内の水分を奪い、血液の粘度を高めて血行不良を促進するリスクも伴います。
2. 白砂糖を大量に使ったスイーツ・チョコレート
「生理前になると甘いものが止まらない」という声をよく耳にします。しかし、精製された白砂糖や市販の洋菓子は強い血糖値スパイクを引き起こします。急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが大量分泌されると、今度は急激な低血糖状態に陥り、イライラや自律神経の乱れ、冷えを招きます。また、生理中にチョコレートがNGとされる理由には、白砂糖の過多だけでなく、微量に含まれるカフェインやチラミンという血管作動性物質が関わっています。チラミンは血管を一時的に収縮させた後に拡張させる作用があり、ズキズキとした血管性頭痛を誘発する引き金になります。
3. 酸化した油や動物性脂質(揚げ物・ファストフード)
生理中に脂っこいものを大量に摂取すると、胃腸の消化機能が低下している月経期には胃もたれや吐き気を悪化させます。それだけでなく、前述のアラキドン酸を過剰に供給することになり、炎症反応と痛覚の過敏化を招きます。市販の揚げ物やポテトチップスに使われる酸化した植物油は、活性酸素を発生させて骨盤腔内の循環をさらに悪化させる要因となります。
4. アルコール類(ビール、ワイン、酎ハイ)
お酒を飲むと一時的に血行が良くなって痛みが紛れるように思えますが、生理中のアルコールのデメリットは極めて深刻です。アルコールが肝臓で分解される際、女性ホルモンの代謝が後回しになり、ホルモンバランスの乱れが長期化します。加えて、アルコール代謝による血管拡張の反動で急激な冷えが訪れるほか、脱水症状によって経血がドロドロになり、排出時の子宮負荷が増大します。
5. 冷たい飲料・生野菜などの陰性食品
冷蔵庫から出したばかりのジュースやアイスクリーム、夏野菜(トマト、キュウリ、ナス)などの体を冷やす食べ物リストに並ぶ品目は、内臓温度をダイレクトに低下させます。内臓が冷えると骨盤内の平滑筋が硬直し、経血の押し出しがスムーズにいかなくなります。結果として子宮がより強い力で収縮せざるを得なくなり、差し込むような激痛を生み出すのです。