「私服通学」と一口に言っても、実際の教室ではどのような服装が主流なのでしょうか。現場の観察データと生徒への聞き取り調査から、学年や季節による着こなしの変化が見えてきます。
女子生徒の間で根強い人気を持つのが、市販のブレザーやプリーツスカート、リボンを自由に組み合わせる「なんちゃって制服」です。気になる多摩高校のなんちゃって制服の割合を調査すると、入学直後の春先(4月〜5月)には新入生女子のおよそ40%〜50%が制服風スタイルで登校しています。高校生らしいファッションを楽しみたいという動機や、毎日の洋服選びに迷わない利便性が支持される理由です。
しかし、夏休みを過ぎて部活動や学校行事が本格化する秋以降になると、着こなしは大きく変化します。学年が上がるにつれて私服(スウェット、パーカー、デニムなど)や各部活動の指定ジャージ・ウィンドブレーカーで過ごす生徒が全体の約8割以上を占めるようになります。男子生徒に関しては、入学当初から9割以上がカジュアルな私服やスポーツウェアを着用しており、過度に着飾ることのない自然体な雰囲気が特徴です。
入学式をはじめとする多摩高校の式典での標準服の買い方としては、イーストボーイ(EASTBOY)やコノミ(CONOMi)などの制服専門店でブレザー一式を揃えるケースや、大手スーツ量販店(洋服の青山、AOKIなど)でリクルートスーツを購入するケースが定番となっています。男子は中学時代の詰め襟・ブレザーをボタンだけ付け替えて着用するか、汎用性の高いダークスーツを新調する家庭が多数を占めます。