多々良川流域において警戒すべきは、本流の堤防決壊(外水氾濫)だけではありません。側溝や下水路から水が溢れ出す「内水氾濫」による多々良川周辺の冠水状況にも厳重な警戒が求められます。
特に福岡市東区の多々良川沿岸(松島、箱崎、名島地区など)や、粕屋町に位置する多々良川カメラ周辺の低平地は、満潮時刻と豪雨のピークが重なった場合に水が引きにくくなる地理的脆弱性を抱えています。鉄道の高架下(アンダーパス)や主要道路の窪地では、わずか数十分で車両が水没する深さまで冠水が進行する事例が過去にも確認されています。
夜間の豪雨時には道路と水路の境界が完全に視認できなくなります。「まだ大丈夫」という根拠のない思い込みを捨て、浸水想定区域内の住民は垂直避難(2階以上への移動)または指定避難所への立ち退き避難を迅速に判断してください。