警察とメディアの関係性もまた、時代とともに大きく様変わりしている。かつて民放テレビ局が競って放映した『激録・警察密着24時』のような臨場感あふれるドキュメンタリー番組は、今や舞台をグローバルな動画配信プラットフォームへと移しつつある。Netflixをはじめとするストリーミングサービスでは、重厚なクライム・ドキュメンタリーとして日本の警察捜査に迫るコンテンツが世界中の視聴者から高い関心を集める。
一方で、SNSの普及とYahoo!ニュースに代表されるWEB空間での即時拡散は、警察情報の発信と受容のあり方を根本から変えた。事件発生から逮捕、送検に至るまでの情報が瞬時に可視化される現代において、広報戦略の成否は警察組織への信頼に直結する。透明性の確保と捜査上の機密保持という、相反する要請の狭間で広報部門の模索が続く。