ドキュメンタリーや生放送番組において、「演出」と「捏造(ヤラセ)」の境界線はどこにあるのか。視聴者が求めているのは、過剰に脚色されたドラマではなく、ありのままの事実だ。しかし、24時間という限られた尺のなかで、番組のフィナーレである日曜日夜8時55分の放送終了ピッタリにゴールさせなければならないというバラエティ的都合が、すべての歪みを生み出している。
「なぜ毎年、放送終了の数分前に都合よくゴールできるのか」。この奇跡的なタイミングの一致こそが、視聴者に「あらかじめ時間が調整されている」「途中調整という名のヤラセがある」と確信させる最大の要因だ。予定調和の感動シナリオに固執するあまり、テレビ局はリアリティという最も大切な要素を失ってしまった。