表層的な愛らしさとは裏腹に、本作のプロットには極めて緻密な伏線が張り巡らされている。公開されたわずかなイメージボードに描かれた「古代遺跡の文字」と「枯れかけた大樹」。これらは単なる背景美術ではなく、かつて森に存在した古代文明の崩壊と、主人公たちの出生の秘密を直接的に示唆するものだ。
物語の核心となるのは、「なぜ森は外の世界を拒むのか」という命題である。主人公が首から下げているペンダントの紋様が、敵対勢力の旗印と酷似している点も見逃せない。光と影が交錯する緻密なプロット構成は、鑑賞後に何度も劇場へ足を運ばせるリピート必至の仕掛けに満ちている。