「眠れる森の美女」といえば、17世紀に童話作家のシャルル・ペローが手がけた古典名作であり、後にウォルト・ディズニー・カンパニーによる不朽のアニメーション映画『眠れる森の美女』によって世界中にそのイメージが定着した。しかし、東洋一の歓楽街である歌舞伎町に佇むこの店は、そうした甘美なファンタジーの裏側にある「妖艶さと静寂」を見事に抽出している。
重厚なドアを開けると、そこは都会の喧騒が嘘のように遠のく別世界だ。アンティーク調のインテリアと計算し尽くされた暗がりの照明が、訪れた者を日常から解き放つ。非日常的なロマンティシズムを演出する試みは、感度の高い大人たちの探究心を激しく揺さぶっている。