当時のアーカイブ写真やビジュアルを振り返ると、渡辺真起子のスタイルがいかに時代を先取りしていたかが浮き彫りになります。1990年代初頭の裏原宿ムーブメントの黎明期、アンダーカバーやヒステリックグラマーといったドメスティックブランドを誰よりも早く着こなし、ストリートとハイファッションを自在にミックスしていました。
ノーメイクに近いナチュラルな肌作りに、鮮やかなリップや大ぶりなヴィンテージアクセサリー。飾らないTシャツとデニムにライダースジャケットを羽織るだけで絵になるシルエットは、過剰な装飾に頼らない彼女自身の人間的魅力の賜物でした。
この無駄を削ぎ落としたスタイリング美学は、2026年の現在においてもY2Kや90年代リバイバルを愛好するZ世代のクリエイターたちから「究極のグランジ&モードアイコン」として再評価されています。