まる子の最大の理解者であり、困ったときにはいつも味方になってくれる祖父・さくら友蔵。心の俳句を詠む愛らしい姿は、作品の清涼剤のような存在だ。しかし、この友蔵というキャラクターには、作者・さくらももこの切実な「願い」が込められているというエッセイでの告白が知られている。
実際のさくらももこの実の祖父は、作中の友蔵とはまったく異なり、意地悪で家族から疎まれていた人物だったという。だからこそ、自分の漫画の中だけでも「理想の優しいおじいちゃん」を描きたかった――。この切なくも温かいモデル秘話を知ると、作中で友蔵がまる子に向ける無条件の愛情の深さに、思わず胸が熱くなる読者も多いはずだ。