「ミラーレスと一眼レフ、今買うならどっちを選ぶべきか」という疑問に直面したとき、カタログスペックの数字だけでは見えてこない日常使用での使用感の差を把握しておく必要があります。特に携行性、ファインダーの見え方、そして電源持続力には極めて大きなトレードオフが存在します。
まずファインダーです。一眼レフが採用する光学ファインダー(OVF)は、肉眼と同じ自然な視界を提供し、長時間の撮影でも目が疲れにくい利点があります。しかし、「露出(写真の明るさ)」や「ホワイトバランス(色味)」、「ボケの具合」はシャッターを切るまで確認できません。設定を誤ると、撮影後に液晶で確認した際に真っ黒だったり白飛びしていたりする失敗が起こり得ます。
一方、ミラーレスの電子ビューファインダー(EVF)は、設定変更の結果がリアルタイムにファインダー内に反映されます。「見たままの明るさや色で撮れる」ため、初心者でも露出設定の失敗が劇的に減ります。また、被写体を拡大して厳密なピント合わせを行ったり、暗所でもゲインアップして明るく見えたりするのも電子式ならではの強みです。
ここで見逃せないのがバッテリー持ちの格差です。CIPA(カメラ映像機器工業会)規格の測定値を見ても、一眼レフは光学ファインダー撮影時に画面やセンサーを常時駆動させる必要がないため、1回のフル充電で1,000枚以上撮影できる機種が珍しくありません。一方のミラーレスは、構えている間も常にセンサーが映像を取り込み、EVFや背面液晶に画面を表示し続けるため、1バッテリーあたり350枚から500枚前後で残量警告が出るケースが一般的です。旅行や終日のイベント撮影では、モバイルバッテリーからのUSB給電機能や予備バッテリーの携行が必須条件となります。