参加62校が激突した第108回全国高等学校野球選手権鹿児島大会は、下馬評通りの熱戦の連続となりました。春季九州大会で4強入りを果たした鹿児島商や、春季県大会を制して勢いに乗る鹿屋中央、さらには準優勝で底力を示した川内など、公私を問わず高い完成度を誇るチームが上位へ進出し、従来の「私学2強(樟南・鹿実)」の図式を超えた激しい鍔迫り合いが展開されました。
多くの高校野球ファンが息をのんだ決勝戦試合結果では、神村学園野球部が持ち前の機動力と切れ目のない強力打線を発揮。対戦相手の緻密な継投策を攻略し、堂々の4年連続となる夏の甲子園鹿児島予選制覇を成し遂げました。しかし、スコアシートの数字以上に、中盤まで1点差を争う息詰まる投手戦が続き、相手校の堅守と執念が王者をギリギリまで追い詰めた現場の緊迫感は、多くのメディアで「近年稀に見る名勝負」と高く評価されています。
球場関係者やスカウト陣の証言によると、勝敗を分けたのは「終盤7回以降の状況判断力と選手層の厚さ」でした。走者を背負った場面での1球に対する集中力、ファウルで粘り甘い球を仕留める打撃の規律において、神村学園が一枚上手であったことは確かです。とはいえ、敗れた側が見せた守備陣の連係や、140キロ台中盤を連発した好投手の力投は、鹿児島全体のレベルの高さを全国に知らしめるに十分なインパクトを残しました。