街の変化を最もダイレクトに体感できるのが飲食業の動向だ。昔ながらの居酒屋や中華料理店が暖簾を守る一方で、近年は都心の有名店で修業を積んだ若手シェフやバーテンダーがオープンさせた隠れ家的な店が増加している。既存の商店街に新しい感性が融合し、独自のフードカルチャーが醸成されつつある。
特に注目すべきは、テレビや大手情報誌などのメディアには未だ露出していない穴場のグルメスポットだ。神田川の裏手にひっそりと佇むクラフトビールバーや、夜限定で営業するスパイスカレーの専門店など、口コミだけで満席になる名店が点在する。本物志向の食通たちが夜な夜な集う光景は、この街の懐の深さを物語っている。