都心直結線は、京成押上線の押上駅と京急本線・都営浅草線の泉岳寺駅の間(約11km)に大深度地下トンネルを掘削し、東京駅至近に「新東京駅」を新設する短絡線計画です。既存の都営浅草線が持つ駅数の多さや線形による速度制限をバイパスし、空港アクセスを劇的に高速化することを目的としています。
本構想が広く認知された契機は、国土交通省の交通政策審議会答申第198号(2016年)です。答申内では「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」として位置づけられ、以下の短縮効果が試算されていました。
・東京駅〜羽田空港:約18分(既存ルートより大幅短縮)
・東京駅〜成田空港:約36分〜40分(新東京駅経由・最高速度120km/h運転想定)
・羽田空港〜成田空港:約59分(両空港間を乗り換えなしで1時間切り)
京成電鉄・都営浅草線・京浜急行電鉄という既存の相互直通ルートを活用しつつ、過密な浅草線のバイパス機能を果たす複線地下新線として、インバウンド拡大の切り札と期待されていました。