同社の快進撃を語る上で欠かせないキーパーソンが、代表取締役社長である鳥越淳司氏だ。異色の経歴を持つ経営者が持ち込んだのは、それまでの豆腐業界には皆無だった「エンターテインメント性」の概念だった。
その象徴とも言えるのが、大ヒットを記録した『機動戦士ガンダム』とのコラボレーションシリーズだ。「ザク豆腐」をはじめとする一連の製品は、30代〜50代の男性層という、これまで豆腐売り場に寄り付かなかったターゲットを鮮やかに取り込んでみせた。
「食べ物で遊ぶな」という内外の偏見を跳ね返し、容器のディテールから味の濃度、パッケージの質感に至るまで徹底的にこだわり抜く。熱狂的なファンを生み出すその熱量こそが、同社をヒットメーカーへと変貌させた原動力なのだ。