『魅せられて』の代名詞とも言えるのが、「女は海」というあまりにも有名なフレーズと、サビで繰り返される英語詞「Wind is blowing from the Aegean」です。
阿木燿子氏が紡ぎ出した歌詞の世界観は、単なる旅の情緒を描いたものではありません。異国の地で出会った男性との刹那的な恋、そして男の腕の中で眠りながらも別の男の夢を見るという、女性の底知れない多面性と自由な精神性を鮮やかに描き出しています。
愛に依存するのではなく、海のように深く気まぐれで、誰にも縛られない大人の女性像。清楚で知的なイメージが定着していたジュディ・オングさんがこの妖艶な詞を歌い上げたことで、聴き手に強烈なギャップと大人の色香を印象づけました。