コナリミサトによる大ヒット漫画を原作とし、TBSテレビの金曜ドラマ枠で映像化された本作。脚本を手掛けた大島里美によるアレンジは見事で、原作の持つ軽やかで洒脱なタッチを損なうことなく、連続ドラマとしての濃密なサスペンスと感動を構築した。
漫画版ではコマの余白や心理描写の行間に漂う独特の空気感が魅力だが、テレビドラマ版では実写ならではの「おいしい節約料理」の再現性や、登場人物たちの細やかな表情の変化が視覚的なカタルシスを生み出している。特に凪が作る「素朴で知恵の詰まった飯」のシーンは、画面越しに漂う匂いまで感じられそうな秀逸な演出だ。