放送から年月が経過した現在でも、SNSやレビューサイトでは『ON』に対する熱い言及が絶えません。当時の視聴者および後追いで配信を視聴したユーザーの反応を検証すると、以下の3つの要素が評価の中核を占めています。
1. 波瑠のキャリアにおける「最大の怪演」としての評価
NHK連続テレビ小説『あさが来た』の快活なヒロイン役で国民的人気を得た直後、そのイメージを鮮やかに裏切る形で挑んだ本作の演技は「波瑠の真骨頂」として高く評価されています。「感情のない吸い込まれそうな瞳」「淡々と死体を観察する冷徹さ」が、彼女のクールビューティーなビジュアルと完璧に合致していました。
2. 横山裕と林遣都の圧倒的な演技の振り幅
アイドルとしてのパブリックイメージを完全に封印し、泥臭く傷だらけの刑事を演じた横山裕のストイックさ、そして善悪の狭間で揺れる繊細な狂気を体現した林遣都の芝居に対する絶賛の声が多数寄せられています。ふたりの対照的なアプローチが、物語に立体的な緊張感を与えました。
3. 地上波ドラマの限界に挑んだエッジの効いた演出
「近年のドラマでは見られないほど攻めた猟奇描写」「ホラー映画顔負けの緊張感」といった演出面への支持も根強く、単なる一話完結の事件モノにとどまらない骨太なサイコスリラーとして語り継がれています。