『絶対零度』シーズン3・4の視聴率を評価する上で欠かせないのが、当時の「月9枠」の文脈です。
かつて社会現象を巻き起こしたフジテレビの月9枠ですが、2010年代半ばから深刻な視聴率低迷に直面していました。恋愛ドラマを中心とした旧来の王道フォーマットが若年層のテレビ離れとともに通用しなくなり、全話平均視聴率が1桁台前半に沈む作品が相次ぐなど、メディア関係者からは枠の存続すら疑問視される声が上がっていた時期です。
その危機的状況を打ち破る転換点となったのが、2018年7月に月9枠で放送された『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』でした。
初回視聴率10.6%で発進したシーズン3は、中盤の第5話で11.7%まで数字を伸ばし、全10話平均で10.6%を記録。同枠として久しぶりの「全話平均2桁キープ」を達成しました。これにより、月9枠は「恋愛至上主義」から「骨太な医療・刑事サスペンス枠」への完全なリブランディングに成功したのです。
続く2026年のシーズン4でも初回10.5%、全話平均10.0%(アフターストーリー特別編は10.7%)をマーク。テレビ局関係者の間でも「月9のブランド価値を底打ちさせ、再び視聴者をテレビの前に呼び戻した功労作」として、今なお高く評価されています。