テレビ朝日系列で長年親しまれてきたアニメのメロディが発車ベルとしてホームに響き渡るたび、世代を超えたノスタルジーが胸をくすぐる。だが、この街の魅力はポップカルチャーの表層だけに留まらない。一歩路地裏へ入れば、地元民が足繁く通う個性派のロースタリーカフェや、昭和から続く大衆酒場が今も活気を放っている。
多摩川の河川敷へ抜ける小道には、知る人ぞ知る手作りベーカリーやクラフトビールを提供する隠れ家バーが点在。再開発の真新しいビル群の足元で、昔ながらのコミュニティと若いクリエイターたちの新しい感性が心地よく同居している点こそ、登戸の真の奥深さだ。