飼育下で生き生きとした姿を観察できる背景には、各園の環境づくりの工夫がある。「アフリカの湿地エリア」と銘打たれた生息地再現スペースでは、熱帯アフリカの水辺植物や浅瀬、木々の配置に至るまで緻密に計算されている。湿地特有の湿度と光の射し込みが再現された空間は、まるでアフリカのパピルス密林に迷い込んだかのような錯覚を覚えさせる。
息をひそめて観察を続けていると、突如として巨体が動く。大きな羽をバサリと羽ばたかせ、浅瀬へダイブする瞬間は迫力満点だ。静寂が一転してダイナミックな世界へ切り替わる瞬間こそ、現地でしか味わえない醍醐味と言える。