発災から15年が経過した2026年現在においても、警察庁の統計によると2,500人以上の行方不明者が存在します。宮城県警や岩手県警は、毎月の月命日に合わせて沿岸部の潜水捜索や重機による砂浜の掘り起こしを継続しており、風化にあらがおうとしています。
保管されている身元不明の遺骨についても、警察の科学捜査研究所(科捜研)や大学の法医学教室が最新の「次世代シーケンサー」を用いた高精度DNA解析技術を投入し、経年劣化した微量な骨片からのDNA型検出を試み続けています。親族からのDNA提供データとの照合により、十数年の時を経て家族のもとへ還る事例が現在も年に数件ペースで報告されています。
時間の経過とともに家族の高齢化が進み、捜索の手がかりが薄れる現実に直面しながらも、「最後の一人まで家に連れて帰る」という捜索隊と家族の願いは途切れていません。