近年、世界的なコンテンツ市場で急成長を遂げているのが実録犯罪(トゥルー・クライム)ジャンルである。日本国内のみならず海外においても、実際に起きたショッキングな事件を多角的に掘り下げる映像作品が注目を集めている。
こうした中で、東名高速あおり運転事故ドキュメンタリーに対する関心も急速に高まっている。Netflixをはじめとするグローバルな動画配信プラットフォームにおいて、日本の交通社会や刑事司法の変容をテーマとしたドキュメンタリー構想が取り沙汰されることも少なくない。過失と故意の境界線、そして加害者の心理構造を解き明かす試みは、映像エンターテインメントの枠を超えた社会論として議論を呼んでいる。