情報が氾濫するネット上では、東京都立大学に関するいくつかの決定的な誤解がまことしやかに語り継がれています。ここでは受験生が陥りがちな3つの代表的な盲点を検証します。
誤解1:「後期日程は共通テストだけで受かる」という錯覚
国公立大学の後期日程が縮小される中、東京都立大学の後期日程科目は首都圏の受験生にとって貴重な受け皿となっています。しかし、「都立大の後期は共通テストの比率が高いから共テ高得点者なら楽勝」という見解は極めて危険です。
後期日程において、理学部や都市環境学部、システムデザイン学部では、個別試験として「数学」や「理科」、あるいは高度な論述を伴う「総合問題」が課されます。東大・東工大・一橋大といった最難関国立大学の前期不合格者が大挙して出願してくるため、倍率は平気で10倍から20倍を超え、実質的な合格最低ラインは前期日程を遥かに凌駕します。「前期の滑り止め」という認識で出願すると、文字通りの返り討ちに遭うのが後期日程の厳然たる現実です。
誤解2:「小論文選択は英語・数学より楽」という幻想
法学部などで選択可能な「小論文」について、教科の勉強から逃れるために安易に選択する受験生が後を絶ちません。しかし、都立大の小論文は社会科学の専門的な知見や、提示された膨大な図表資料を論理的に読み解く高度な記述力が求められます。付け焼き刃の対策では5割にも満たない採点となり、盤石な対策を積んできた外国語・数学選択者に大差をつけられて不合格になる事例が後を絶ちません。