そもそも、この地は単なる映えスポットではない。古くから櫻井神社の社領として神聖視され、信仰の対象となってきた歴史がある。男岩と女岩を結ぶ長さ30メートルの大注連縄(おおしめなわ)は、毎年春に氏子たちの手によって架け替えられ、人々の縁結びや夫婦円満の願いを見守り続けている。
伊勢の二見ヶ浦が「朝日の二見ヶ浦」と呼ばれるのに対し、糸島は「夕日の二見ヶ浦」として知られる。特に6月の夏至の頃、二つの岩のちょうど真ん中に沈んでいく夕日は息をのむほど美しい。この一瞬の奇跡を見るために、多くの人々が古来よりこの海岸に立ち、祈りを捧げてきたのだ。