90年代に入ると、彼女は本格的な実力派女優・歌手としての階段を上り始めます。その決定打となったのが、1995年の大ヒットドラマ『星の金貨』でした。耳が聞こえず口がきけないヒロイン・倉本彩役を熱演し、彼女が歌った主題歌「碧いうさぎ」はミリオンセラーを記録。紅白歌合戦では手話を交えて歌い上げ、日本中を涙させました。
この成功は日本国内にとどまりません。台湾や中国をはじめとするアジア諸国で、彼女は「アジアの歌姫」として絶大な人気を誇るようになります。インターネットもSNSもない時代に、言葉の壁を越えてこれほどまでにアジア全域を魅了した日本人アイドルは極めて稀有でした。現地でのコンサートには数万人のファンが押し寄せ、彼女のヘアスタイルやファッションは現地の若者たちのトレンドセッターとなったのです。