ブームの火付け役となったのは、今年初頭に世界同時配信されたインディーズアニメ映画だった。作中の最もエモーショナルなクライマックスシーンで、この曲のカバー版が挿入歌として採用されたのだ。かつて『新世紀エヴァンゲリオン』でも印象的に使われた歴史を持つこの曲だが、今回の使われ方はさらに切ない。世界中のアニメファンが「この美しい曲は何だ?」と検索を開始し、瞬く間にSpotifyのバイラルチャートを駆け上がった。
結果として、日本の10代や20代が逆輸入する形でこの曲を再発見することになった。親の世代が歌っていた曲を、自分たちのトレンドとして消費する。このねじれ現象が、現在の熱狂を生み出している。